令和三年度ミニ所蔵品展
「こんなもの収蔵してます展」Part⓶六代夫人・真砂の絵葉書アルバムより
会期 2021.12.12㈰~2022.3.21(祝月)
時間 9:00~16:30
北方文化博物館の収蔵庫のひとつ「伊藤家奥土蔵」に、六代夫人・伊藤真砂(まさご) (明治9(1876)年~昭和11(1936)年)の絵葉書アルバムがしまわれていました。
・明治40年代~大正初期に真砂が受け取った実逓便(文吉宛を含め)が中心だが、
・当時の国内名所絵葉書、外国絵葉書(ブロマイド、イラスト)なども多く、
・これらはアルバム10数冊に、1,000点以上がていねいに収められていた。
―2009年に確認され、その後新潟大学人文学部の協力のもとデータ化作業が行われました。2011年秋には成果として『伊藤家明治の絵葉書展―6代伊藤文吉時代の実逓便―』〔平成23.11.3~11.29於:屋根裏ギャラリー〕が行われました。このたび当時の展示資料から一部を抜粋し、ミニ収蔵品展としてご紹介します。
真砂は明治25年、16才で新潟県柏崎市の村山家(現・貞観園)から、6代文吉22才に嫁ぎます。しかし、明治36年には6代文吉が33才の若さで他界します。真砂は、姑・キイや、まだ若い7代文吉の後見を務める伊藤九郎太ら、親族とともに力を合わせて伊藤家を切り盛りしてゆきます。真砂の絵葉書アルバムからは伊藤家の嫁として親族との絆を重んじた心情が伺えます。
年末年始、ふだん顔を合わせない親戚、友人、知人と年賀状のやりとりをされる方、電子メールやSNSで挨拶を済ませる方など様々いらっしゃることでしょう。ここでは明治の「絵葉書メディア」による人と人との心の距離に想いを馳せてみてはいかがでしょう。