園内 ご案内
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園内図 ここ「清水園」の庭園は、越後路から東北にかけて、ほかに類を見ない名園といわれています。京風の庭の中心に、草書体の「水」の字をえがく大池泉を配し、その周囲に茶室を配した池泉廻遊式庭園は、まさに10万石大名の下屋敷にふさわしいものです。

南西部の岩島や南東の岩島(亀島)、北西部の中島など架かる石橋。南部には2段落の滝石組、下部には飛石が打たれ、沢渡りの形で廻遊路が結ばれています。東部中央に突き出す洲浜は、新磯の浜の意匠。西端に岬燈篭。近江八景をとり入れた庭園は、巧みな遠近法を見せてくれます。

庭石を多くは使わない江戸初期の特長をもつ庭園ながら、茶席松月亭前の舟着場の石組、腰掛待合前の舟着場の立石などの構図の妙はみごと。技術的には桂離宮、要素的には苔寺(西方寺)といわれるゆえんです。

また、庭園を囲むようにそびえる薩摩杉、庭内の青森ツガは、この地では珍しい樹木。当時の流通の様子を伝えるものであり、希少な樹によって格式をあげようとしたことがうかがえます。

【国指定名勝】

清水園は、米国の日本庭園専門誌「Journal of Japanese Gardening」の「2005年日本庭園ランキング※」の23位に選ばれました。
※全国731箇所の名所・旧跡を対象に「庭そのものの質の高さ」「建物との調和」「利用者への対応」などを総合的に判断し審査されるランキング。

近江百景 近江百景