所蔵品展「南画~越後の絵師」

平成30年12月30日(日)~平成31年3月31日(木)

場所:北方文化博物館「中の間」

 

南画(なんが)とは、中国南宗画の影響を受けた日本固有の絵画様式で、文人画(ぶんじんが)とも呼ばれます。漢詩文の素養のある人々に支持され、江戸中期から明治にかけて発展しました。

この度は江戸時代の越後出身の絵師による9作品を選びました。特に「行田魁庵(なめたかいあん)が描いた「新潟真景図」を展示しております。

日本は慶応3年12月7日(1868年1月1日)に大阪と兵庫が国際的に開港することになります。新潟は開港の延期を受けたのち、新政府により明治元年11月19日(1869年1月1日)正式に開港するに至りました。

絵の内容は開港前のは慶応元年(1865年)の作品ですが、開港前の港の雰囲気をこの機会にどうぞじっくりご覧ください。

このほか、伊藤家が所蔵していた伊万里焼の皿(直径一尺)「越新潟湊之図」も一点展示します。裏に「富貴長春」の銘があり江戸時代の可能性がありますが、詳細は不明です。

皿に描かれた景色の中には「仁太郎小屋」があります。入港する船への水先案内などを代々世襲した伊藤仁太郎が詰めた小屋を指しています。「日和山」は近世後期の新潟で最も高台であったため、水先案内を行う場所として、また観光地として新潟のシンボルでした。ここにもその様子が描かれています。「願随寺」は慶応三年の英国軍艦サーベント号艦長との会談など外国使節を接待する場として使われました。また佐渡と往来する船が描かれていますが、新潟は荒天時に直接影響を受ける湊であったため、入り江になっている佐渡の夷湊(現両津港)を補助港として、開港に至った経緯があります。

あわせて、じっくりとご覧ください。

 

~展示作品一覧~

「西王母」…    帰山 雲崖 天保元年(1830)~明治36年(1903)

「夕顔に茄子」…  池田 孤村 享和元年(1801)~慶応2年(1866)

「落雁之図」…   松川 藤陰 天保14年(1843)~大正9年(1920)

「九老人画」…   五十嵐 浚明 元禄13年(1700)~天明元年(1781)

「名花十友」…   行田 雲濤 寛政10年(1798)~嘉永6年(1853)

「山水」…     石川 侃斎 明和元年(1764)~天保11年(1840)

「山水図」…    本間 翠峰 天保12年(1841)~明治10年(1877)

「新潟真景図」…  行田 魁庵 文化9年(1812)~明治7年(1874)

「山水図」…    長谷川 嵐渓 文化10年(1813)~慶応元年(1865)

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